浅羽学園 学園長挨拶

令和3年度「浅羽学園経営構想」について

 袋井市の目指す子供像は、「夢を抱き、たくましく次の一歩を踏み出す15歳」です。義務教育を修了する15歳の姿を幼小中が共有して、12年間一貫した指導を行うことで、健やかに育成する取組です。市の目標を受け、浅羽学園教育目標は、「こころざしをもち、共によりよく生き抜くたくましい子」の育成です。

○共有する15歳の姿について

 現在、浅羽中に勤務していて、生徒の姿から感じたり考えたりすることがあります。
 浅羽中学校だけでなく市内他の中学校もそうですが、以前に比べ、反社会的な課題は大きく減り、生活・生徒指導で、大変な思いをすることは少なくなっています。授業や行事、部活動などに集中でき、子供の笑顔や頑張る姿が見られ、教職員としてはすごくうれしく感じています。
 中学校の職員が頑張っていることもあり感謝しているのですが、子供の姿は、中学校だけの努力ではなく、幼稚園や小学校での指導の賜だと思います。
 特別支援教育が進み、障がい等があれば早期に適した対応をしたり、受容的な態度で接したり、子供の背景も考えながら保護者と協力したりしています。特に、浅羽地区は、早くから幼稚園も含めた連携教育を推進したり、国研の指定を受けて、「魅力ある学校づくり」に取り組んだりしてきました。中学校の姿は、トータルの結果だと思います。
 言われたことは素直に、落ち着いて生活して・・・その上で、さらに浅羽学園の子供たちの15歳をどう押さえるか、次のように考えました。

  • 素直で落ち着いている。反面、言われたことはするが、主体的に考え行動することに苦手な傾向がある。児童生徒に「任せて認める」指導を進めたい。
  • 中学校段階で、自ら考え・正しく判断し、自治的な活動を主体的・協働的にできる生徒を目指し、発達段階や子供の表れに合わせ園・小学校で取組を工夫したい。
  • 各園・校において、必ずしも、同じ取組・指導ではなく、地域の状況や各発達段階に合わせた大切な遊び・学びを充実させ、遊び・学びが楽しいと実感させたい。

○令和3年度の主な取り組みについて

1 方針について
(1)「学園教育目標=学校教育目標」とし、校区の小中学校で教育目標を揃える。

  • 15歳の姿を学園で共有し、系統的かつ効果的に子供の力を育成する。
  • 学園(経営書)と学校の目標や取組の二重構造の解消を図る。
  • 各校の特色を活かすために、各校で重点目標を設定して学校運営を推進する。
  • 重点目標に係る具体的な取組は、徳育・知育・体育の3分掌について、分掌組織も含め、系統性や小学校同士で一貫性を意識して設定する。

 ※小学校・園部会の研修会(学年会)を開催し、横の情報交換を密にする。

(2)「魅力ある学園・学校づくり」を取組の基軸とする。

  • 各校・園で「魅力ある学校・園づくり」を推進する。
  • 「居場所づくり」「絆づくり」により自己有用感の醸成を図る。
  • 「かかわり合い」を重視し、状況や場面により「任せて承認する」指導を進める。
  • 成果承認だけでなく、意欲承認や行動承認など、プロセスを重視させ承認する。

(3)浅羽学園の6つの目指す姿から、令和3年度は次の2点を焦点化して取り組む。

  • 「自ら求めて学び続ける子」…受け身ではなく、主体的に学習に取り組む姿
    (「わかる」「楽しい」を実感する授業の実践、指導と評価の一体化の実践)
  • 「自分の良さを発揮する子」…自己の力を発揮して、進んで活動・協働する姿
    (「居場所づくり」「絆づくり」の推進と意欲やプロセスの承認)

2 浅羽学園一貫教育の取組について
(1)「魅力ある学校づくり」について

 ①「魅力ある学校づくり」の推進
  自己有用感・自己肯定感や規範意識を醸成するために、生徒が主体である「絆づくり」と教員が主体である「居場所づくり」の取組を進める。

  • 絆づくり
    教師や友人との関わり合いの中で、協働的な学びと諸活動の楽しさを体験するこ とによって、社会性と主体性を育てる活動
  • 居場所づくり
    「自分は大切にされている」「認められている」といった実感を持ち、個性を発揮できる環境を整えるとともに、精神的に安定できる居場所をつくる取組

 ②運営指針
  ◆学校・園が楽しい
  ◆みんなで何かするのは楽しい
  ◆授業(遊び)に主体的に取り組んでいる
  ◆授業がよく分かる

(2)「任せて認める」指導について

 ①「任せる・待つ」・「承認する」取組 …意欲や自尊感情・自己有用感の醸成

  • 主体的に発言・行動できる生徒を育成するために、機会を捉え「任せる・待つ」ことで、進んで挑戦させたり協働させたりする場面を意図的に設定する。
  • 結果だけでなく意欲やプロセスに配慮し、スタートから励ましながら任せたり、意欲や頑張る姿に対して、タイムリーな承認・声掛けを積極的に行う。

 ②「時を守り・場を清め・礼を正す」指導…社会生活の基本、居場所づくりのスタート

  • 時を守ることは、「相手を尊重する・信用を重ねる」こと
  • 場を清めることは、「周りに気づく・謙虚になる・感動の心をもつ」こと
  • 礼を正すことは、「自ら心を開く・人間関係を作る」こと

 ③かかわり合いから「わかる」・「できる」・「楽しい」を実感する授業や活動の充実

  • 「どのように学ぶか」→「主体的・対話的で深い学び」
  • 指導と評価の一体化の実践(ルーブリック評価等の活用)